30代共働き夫婦:教育資金を見据えた資産形成の第一歩
これまでの相談事例を通じて、多くの方が「お金の不安」を「安心」へと変えてこられました。
ここでは、実際にご相談いただいたお客様の事例をもとに、どのように資産設計を行ったかをご紹介します。
※プライバシー保護のため、一部設定・金額は変更しています。
概要
相談者: 30代夫婦(共働き・子ども0歳)
年収: 夫600万円/妻500万円
金融資産: 1,000万円
住宅ローン: 3,000万円
投資経験: なし
相談内容: 教育資金の準備と、これからの資産運用の始め方を知りたい。
■ ご相談の背景と経緯
お子さんが生まれたことで、「これから教育費が増えていく」と実感し、
“貯金だけでは将来が不安だ”という気持ちからご相談をいただきました。
ご夫婦はともに安定した収入がある一方で、投資経験はゼロ。
「何から始めればいいのかわからない」「損をしそうで怖い」という典型的な初心者の不安を抱えていました。
この段階で大切なのは、焦って商品を選ぶことではなく、
「投資の本質を理解すること」です。
私はまず、こうお伝えしました。
「投資は“お金儲けの手段”ではなく、“お金を社会に働かせる仕組み”です。
その仕組みを理解することが、安心して続けるための第一歩です。」
■ なぜ“学び”から始めるのか
多くの人は「投資=リスクが高い」「損をするかもしれない」というイメージを持っています。
しかし、リスクを怖がる本当の理由は“知らないから”です。
投資はギャンブルではなく、経済の成長を信じて長期的に資産を増やす仕組み。
この原則を理解していれば、相場が下がっても冷静に判断し、長期的に続けることができます。
知識がなければ、「今は危ない」「やめた方がいい」というニュースに惑わされ、
せっかくの積立を途中でやめてしまうことも少なくありません。
だからこそ、まず“学び、仕組みを理解してから始めること”が重要です。
■ 推奨書籍
最初におすすめした4冊はこちらです。
- 『投資の大原則』 バートン・マルキール/チャールズ・エリス
- 『インデックス投資は勝者のゲーム』 ジョン・C・ボーグル
- 『敗者のゲーム』 チャールズ・エリス
- 『バビロンの大富豪』 ジョージ・S・クレイソン
これらの書籍を通して、「投資とは社会の成長に参加すること」「長期・分散・積立の重要性」を学んでいただきました。
■ 投資スタートの設計
学びを深めた上で、無理のない範囲で実践に移しました。
- 毎月1万円から積立スタート
- 慣れてきた段階で3万円 → 5万円へ増額
- S&P500 または 全世界株式(オルカン)に連動する低コストインデックスファンドを採用
投資は一度に大きく始める必要はありません。
「小さく始めて慣れる → 学びながら積み立てる → 自信がついたら増やす」
この流れが最も再現性の高い方法です。
■ 3年後の変化
3年後、再びご相談に来られたご夫婦はこう話されました。
「最初は怖かったけれど、学んでから始めたことで“正しいことをしている”という安心感がありました。」
この3年間で、投資による資産増加だけでなく、お金に対する考え方そのものが変化しました。
家計にも余裕が生まれ、教育資金と将来の備えを両立できる基盤が整いました。
■ 結果と効果
- 継続的な積立により、金融資産が着実に増加
- 相場の変動に一喜一憂せず、長期視点での運用姿勢を確立
- 家計の可視化が進み、夫婦で将来の目標を共有できるようになった
「3年前に勉強してから始めて本当に良かった。今は安心して積立を続けられています。」
■ FPコメント
「投資は“知識の積立”から始まります。
知識があれば、不安に左右されずに資産を育てることができます。
早く始めることよりも、“正しく理解して始めること”が何より大切です。」
■ まとめ
投資は“やるかやらないか”の話ではなく、“理解してやるかどうか”の話です。
学ぶことは、自分と家族の未来を守る最大のリスクヘッジになります。
■ お問い合わせ
資産形成・教育資金の準備・投資の始め方についての個別相談は、以下よりお気軽にどうぞ。
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