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幅広く投資しているけれど「このままでいい?」-不安をデータで解消

40代共働き夫婦の投資相談:分散ポートフォリオの見直しと家計最適化

40代共働き夫婦の投資相談:分散ポートフォリオの見直しと家計最適化

これまでの相談事例を通じて、多くの方が「お金の不安」を「安心」へと変えてこられました。
ここでは、実際にご相談いただいたお客様の事例をもとに、
どのように資産設計を行ったかをご紹介します。
※プライバシー保護のため、一部設定・金額は変更しています。


概要

相談者: 40代共働き夫婦(子ども:小学生)
世帯年収: 1,500万円(夫1,200万円/妻300万円)
金融資産: 1,000万円
住宅ローン残高: 6,000万円
投資経験: あり(NISA運用中)
相談内容: ポートフォリオの妥当性・リスク分散の最適化・家計見直し

■ 相談の経緯

すでにNISAを活用して投資を始めており、ポートフォリオは以下のように多様でした。

  • 株式インデックスファンド
  • 債券ファンド
  • REIT(不動産投資信託)
  • 金(ゴールド)やコモディティ資産
  • 暗号資産(仮想通貨)

「分散投資を意識しているつもりだが、これが正しいのか?」
「いくつもの資産を持つ必要があるのか?」という疑問を感じ、FP相談に来られました。

■ 提案の経緯

まず、過去100〜200年にわたる各資産クラス(株式・債券・不動産・金など)の インフレ調整後リターンを提示し、データに基づく長期的な資産成長の特徴を共有しました。

その上で、次の3つの視点から方針を整理しました。

  1. ① 長期の成長性を担うのは株式
    株式は短期的な値動きはあるものの、長期で最も成長する資産です。
    平均リターン5%前後を想定し、資産形成の中心に据えるべきとお伝えしました。
  2. ② 安定性を支えるのは債券
    景気後退時における“資産のクッション”として機能します。
    株式との組み合わせにより、全体の価格変動リスクを抑える効果があります。
  3. ③ 過剰な分散はリターンを希薄化する
    REITやコモディティ、暗号資産などは、リターンを高めるよりも複雑性を増やすケースが多いため、
    「コア(インデックスファンド)+サテライト(少額資産)」の構成を提案しました。

■ 住宅ローンと家計への影響

住宅ローン残高は6,000万円でしたが、金利は0.5%と低水準。
一方で、株式の期待リターンが約5%であるため、
「実質4.5%の金利差で資金を働かせる」構造が成り立ちます。
そのため、繰上返済よりも投資継続の方が合理的と判断しました。
ただし、将来的な金利上昇局面では、定期的に家計全体を見直すよう助言しました。

■ 家計最適化の提案

「節約」ではなく「仕組みで支出を減らす」方針を提案。
無理なく継続できるルールベースの改善を進めました。

  • 買い物頻度を週1回に固定
  • 不要なサブスクを整理
  • キャッシュレス支払いを一本化

この“支出コントロールの仕組み化”により、
自然と食費・日用品費が10〜15%削減され、家計にゆとりが生まれました。

■ 結果

  • 投資の方向性が明確化し、ポートフォリオへの迷いが解消
  • 月間支出が10〜15%削減、年間の貯蓄率が向上
  • 安定した投資資金フローを確保し、将来の独立資金形成を継続中

■ FPコメント

「分散」とは、ただ“資産を増やすこと”ではなく、
“安心して続けられる仕組み”を作ることだと考えています。
今回のご夫婦は、すでに投資経験がありながらも、方向性を再確認することで迷いを解消。
家計を整え、投資を続けることで、将来の目標に確実に近づいています。
──これこそが、健全な資産形成の本質です。

■ お問い合わせ

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