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年間キャッシュフロー1,000万円を目指して|共働きサラリーマン夫婦が“守りの不動産投資”で築く15年の軌跡

年間キャッシュフロー1,000万円を目指して ― 共働きサラリーマン夫婦が“守りの不動産投資”で築く15年の軌跡

この記事では、私たち夫婦がどのようにして価格1億円のアパートからスタートし、15年かけて年間キャッシュフロー(CF)1,000万円を目指しているかを実体験を交えて紹介します。

1. 社会人生活のスタートと最初の投資のきっかけ

社会人になりたての頃、手取りは月20万円ほど。家賃と生活費を払うだけで精一杯の生活でした。それでも「お金の不安から解放されたい」という思いで、3万円の先取り貯金を始めました。

その後、自己投資として中国語を学び、海外営業を担当。年収は300万円から800万円へと上昇。収入の基盤を固めたことが、のちの投資の原資をつくる大きな一歩でした。

2. 共働きで築く堅実な家計

現在、私たち夫婦は共働きで年間手取り約1,400万円。内訳は月の給与手取り約70万円、ボーナス約620万円です。

生活費は月24万円に抑え、残りを教育・投資・貯金に自動的に振り分けています。家計の黒字体質が、不動産投資の自己資金を生み出す源泉です。

  • 教育・積立NISA・確定拠出年金などの積立:年間約360万円
  • ボーナスからの投資・貯金:年間約180万円
  • 年間黒字:約460万円

3. 1棟目の不動産投資 ― “守り”の姿勢からスタート

最初のアパートは価格1億円・自己資金1,000万円(諸経費込)・金利2.3%・期間35年

家賃収入は年間700万円(月58万円)。管理費・修繕費・ローン返済を差し引くと、手残りは月12万円(年間150万円)でした。

この1棟で実感したのは「お金が自分の代わりに働いてくれる」感覚。給与以外に収入の柱があることが、どれだけ心を安定させるかを痛感しました。

4. 2棟目取得で年間CF300万円へ

その後、貯金と1棟目からのキャッシュフローを原資に2棟目を取得。現在の年間キャッシュフローは約300万円です。

給与収入と合わせると、月の手取りは約82万円。生活費を差し引いても、着実に資産が積み上がっています。

5. 守りの投資 ― 現金リザーブを厚く保つ

不動産投資は「守り」がすべてです。私は次のようなルールを徹底しています。

  • 1棟あたり200〜300万円の現金リザーブを確保
  • 家賃の一部を修繕積立として別口座で管理
  • ボーナスは繰上返済や次の頭金に充当

こうしておくことで、突発的な修繕や空室リスクにも慌てることなく対応できます。

6. 潜在的キャッシュフローとインフレ耐性

実際のキャッシュフローは年150万円ですが、ローン返済の元本部分も確実に資産として積み上がっています。例えば、年間150万円の元本返済が進むなら、実質的には「現金CF150万+純資産150万=300万円」の資産増加です。

さらに、不動産はインフレに強い資産です。家賃や物件価格は物価とともに上昇する一方、借入金は名目固定。30年後でも借金は膨らまず、むしろ返済によって減っていきます。

7. 15年で年間CF1,000万円を目指すロードマップ

私たちの目標は15年後に年間キャッシュフロー1,000万円を達成すること。具体的には次のステップで進めます。

期間 保有棟数 年間CF 資金戦略
現在 2棟 300万円 安定運用・リザーブ強化
5年後 4棟 600万円 CF+貯金で2棟目追加
10年後 6棟 900万円 再投資・繰上返済
15年後 7棟 1,050万円 CF1,000万円達成

2〜3年ごとにCFと貯蓄が1,000万円貯まった段階で、次の物件を購入していきます。時間を味方につけ、無理なく資産を積み上げるスタイルです。

8. 働きながら“資産が増え続ける仕組み”をつくる

この投資の目的は、FIREではありません。働くことを続けながら、お金に働いてもらう仕組みを作ることです。給与+資産収入で生活を安定させ、家族と豊かな時間を過ごす。これこそが本当の意味での経済的自由だと思います。

9. まとめ ― 守りの投資で未来を積み上げる

  • 生活費を最適化し、黒字体質を維持する
  • 現金リザーブでリスクを回避する
  • 潜在的CFとインフレ耐性を理解する
  • 2〜3年ごとの積み上げで15年後にCF1,000万円へ

不動産投資は「すぐに儲かる」ものではありません。しかし、地道な積み上げを続ければ、確実に人生の選択肢を広げてくれます。

今日の小さな一歩が、15年後の大きな自由につながる。
共働きサラリーマン夫婦でも実現できる、現実的な不動産投資の形です。


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