ファイナンシャル・プランニング

お金か知恵か──『バビロンの大富豪』が教えてくれたこと

お金か知恵か──『バビロンの大富豪』が教えてくれたこと

お金と、お金を扱うための知識。どちらが大切だと思いますか?『バビロンの大富豪』に登場する大富豪アルカドは、その答えを息子ノマシアに「旅」という形で学ばせようとしました。アルカドはノマシアに、財産を上手に扱う能力があることを証明してほしいと言い、息子を旅に出させます。持たせたのは二つだけ。ひとつはお金、そしてもうひとつは、お金の扱いが上手くなるための粘土板「黄金五法則」でした。

ところがノマシアは最初、多くの過ちを犯します。賭博で大金を失い、知識も経験もない商売に投資して失敗し、気づけば手元のお金をすべて失ってしまいました。絶望の淵に立たされたそのとき、彼の頭に浮かんだのは、父親から託された「黄金五法則」でした。ノマシアはその法則を心に刻み直し、奴隷監督の仕事で再びお金を貯め始めます。さらに、賢い奴隷監督の助言に従い、理解できる形で新しい投資に取り組み、少しずつ結果を積み上げていきました。

十年後。ノマシアは約束どおり父親のもとへ戻り、金貨の袋を何倍にも増やして見せます。ここで物語が伝えているのは、とてもシンプルな真理です。お金は、その扱いに長けた者のもとでは増えようとするが、そうでない者のもとでは逃げていく。だからこそ本当に大切なのは、手元にある金額そのものではありません。お金を扱うための知識(知恵)こそが、未来を変える力になる──『バビロンの大富豪』はそう教えてくれます。

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