保有期間が長いほど「株式のリスク」は小さくなる──株式投資の未来

投資の話になると、よく聞く言葉があります。
「株はリスクが高い」「やっぱり怖い」。
この不安を理解するために、いちばん大切なのは、
うまくいった話ではなく、最悪どうなるかを知ることです。
ここでは、1802年以降の長いデータを使って、
株式・長期債・短期債を「どれくらいの期間持ったら、どうだったのか」を見ていきます。
数字はすべてインフレを考慮した実質リターンです。
結論を先に言うと、こうなります。
株式は短期では値動きが大きい。
しかし、長く持つほど結果のブレが小さくなり、
お金の価値を守りやすくなる。

1年で見ると不安定。でも30年で見ると安定してくる
株式は、1年や2年といった短い期間で見ると、値動きがとても大きい資産です。
実際に、
1年で見た場合、実質リターンは
マイナス約40%〜プラス約60%
という幅で動いてきました。
これだけ動けば、不安になるのは当然です。
しかし、同じ株式でも、
30年間持ち続けた場合はどうでしょうか。
30年で見ると、実質リターンの幅は、
プラス約2%〜プラス約10%
まで狭まります。
つまり、
時間をかけることで、結果が安定してくる
ということです。
持つ期間が長いほど「いちばん悪い結果」が良くなる
1802年以降のデータを見ると、
5年間株式を持った場合でも、最悪の実質リターンは
マイナス11.9%でした。
10年保有すると、
株式の最悪の結果は、債券よりも良くなる
場面が増えてきます。
短期では怖く見える株式も、
長く持つほど「一番悪い結果」が改善していく。
これが長期投資の大きな特徴です。

インフレに弱かったのは、実は債券だった
ここで意外な事実があります。
インフレが続いた時代には、
債券はお金の価値を大きく失ってきました
。
1960年代〜1980年代のインフレ期には、
長期債の実質価値が
半分近くまで減った
こともあります。
一方で、株式は20年という長い期間で見れば、
インフレに負けていませんでした。

17年以上持てば、株式は実質マイナスになっていない
とても重要なポイントです。
200年以上のデータを見ると、
株式は17年以上保有した場合、
実質リターンがマイナスになっていません
。
ここでいう「安全」とは、
価格が動かないことではありません。
お金の価値を守れるかどうか
という意味での安全です。
多くの人がやってしまう勘違い
「20年、30年も投資するなんて現実的じゃない」
そう感じる人も多いと思います。
でも、投資でよくある失敗は、
自分の投資期間を短く考えすぎること
です。
銘柄やファンドは途中で変えてもかまいません。
大切なのは、
人生という長い時間の中で、株式を含む資産を持ち続けること
です。
まとめ:短期の安心より、長期の安心
株式は、短期では不安定に見えます。
でも、長期で見れば、
お金の価値を守る力は、むしろ強い
。
大切なのは、
日々の値動きではなく、
どれだけ長く市場に居続けられるか
です。
投資は、当てものではありません。
時間を味方につける、長い旅なのです。

会社員として働きながら、長期・分散・低コストを基本としたインデックス投資と安定した家賃収入を生む不動産投資を実践し、金融資産1億円を40代で達成。 培った知識と経験をもとに、”資産形成FP”として活動し、「誰でも経済的自由を目指せる時代」を作ることを目標とします。










