ファイナンシャル・プランニング

フルタイム共働き夫婦が資産形成に成功した最大の理由は「投資の種銭」だった

フルタイム共働き夫婦が資産形成に成功した最大の理由は「投資の種銭」だった

フルタイム共働き夫婦が資産形成に成功した最も大きな要因は、投資の才能や相場観ではなく「種銭」だったと、私は考えています。
つまり、投資に回せる元本をどれだけ早く、どれだけ多く入金できたか。ここが結果を大きく左右しました。

正直なところ、運用リターンそのものをコントロールすることは、ほとんどできません。
私たち個人投資家ができることは、信託報酬の低いインデックスファンドを選び、市場リターンから余計なコストを引かれないようにする、その程度です。

だからこそ重要なのは、「運用リターンを上げよう」と考えることではありません。
自分たちが確実に変えられるものは何かに目を向けることです。
その答えが、投資する元本の大きさです。

会社員として働く以上、元本を増やす方法はとてもシンプルです。
まず収入があり、そこから支出を引き、残ったお金が家計の黒字になります。
この黒字額をどれだけ大きくできるか。これ以外に、投資元本を増やす方法はありません。

家計の収支が安定してプラスで回り、その余剰資金を投資に回す。
この仕組みを作ることこそが、資産形成の第一歩だと思います。

元本が少なければ、同じ年数を運用したとしても、得られるリターンの「絶対額」は小さくなります。
例えば100万円を年5%で運用すれば、1年後の増加額は5万円です。
一方で、1000万円を同じ5%で運用すれば、1年間で50万円増えます。

利回りは同じでも、結果は10倍
50万円でできることと、5万円でできることは、生活の余裕や選択肢に大きな差を生みます。

だからこそ、資産形成の初期に最も大切なのは、家計管理を徹底し、投資に回せる元本を増やすことです。
元本が小さい状態では、どんな運用先を選んでも、絶対額として大きなリターンは期待できません。

年利20%や30%といった高リターンをうたう商品に魅力を感じる気持ちは分かりますが、
リターンが高いということは、それだけリスクも高いということです。
むしろ、資産が減ってしまう可能性の方が高くなるケースも少なくありません。

現実的に、株式投資で期待できる長期リターンは、年率5〜10%程度が妥当なラインでしょう。
それを大きく上回る話が出てきたときは、一度立ち止まり、慎重に検討する必要があります。

私たち一般的な個人投資家が主に投資する対象は、やはり株式です。
その株式投資で最も大切なのは、どの商品を選ぶかよりも、いくら入金できるかだと私は思います。

月10万円を積み立てるのか、月30万円を積み立てるのか。
積立額が3倍になれば、資産形成のスピードも3倍になります。

50歳までに資産1億円を目指すのか。
60歳までに1億円を目指すのか。
ゴールを何歳に設定するかによって、必要な投資額は大きく変わります。

そして、不動産投資は株式投資とは大きく性質が異なります。
少額からスタートすることができないという点です。

例えば1億円の不動産を購入する場合、自己資金として1000万〜1500万円程度が必要になります。
資産1500万円の状態で1000万円を投資に回すのは、精神的にも現実的にもかなりハードルが高い判断です。

だからこそ、1億円規模の不動産投資を検討するなら、
最低でも3000万〜5000万円程度の金融資産があると、余裕を持って判断できます。

この水準に到達するのは、多くの場合30代後半〜40代以降です。
統計を見ても、40代で1000万円以上の資産を持つ世帯は、決して多数派ではありません。

それでも、3000万円・5000万円と資産を築けた方にとって、不動産賃貸業は非常に有効な選択肢になります。
第2の収入源を持つことで、家計だけでなく心の安定も大きく変わるからです。

不動産には、インデックス投資にはない毎月のキャッシュフローがあります。
この定期収入が、精神的な安心感につながります。

また、不動産の運用も株式投資と同じく、自分の時間を切り売りする収入ではありません
オーナーとしての判断は必要ですが、実務に使う時間は年間で十数時間程度です。

お金や不動産そのものが働いてくれる仕組みを作ること。
これこそが、経済的自由に近づく最短ルートなのではないかと、私は考えています。

経済的自由を手に入れるスピードには、もちろん個人差があります。
何歳までに達成したいかという目標も、人それぞれでしょう。

ただ、どの年齢をゴールに設定するにしても、
最も重要なのは投資への入金額です。
私はこれが、資産形成において最も大切な要素だと考えています。

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