資産形成の考え方|複利を味方にするマインドセット

資産形成の考え方|複利を味方にするマインドセット

資産形成は「何を買うか」よりも、最初に理解すべき大切なことは”考え方”です。そしてその考え方で結果は変わるということです。複利は、続けた人にだけにもたらされる仕組みです。「資産をを育てる」という考え方を伝えます。

資産形成は「考え方」で決まる

投資の世界では、つい「どの商品が儲かるか」「いま買い時か」という話に注目が集まります。もちろん商品選びも大切です。ですが、長期で見たときに差を生むのは、そこより前にあるものです。

それは、続けられる考え方(マインドセット)を持てるかどうかです。

インデックス投資は特に分かりやすいです。成績は「上手に当てた人」ではなく、どれだけ市場に居続けられたかで大きく変わります。

途中で売ってしまう。暴落のタイミングで怖くなって降りてしまう。こうした行動は、複利が効き始める前に自分の足で止めてしまう行為です。

だからこそ、資産形成は最初に「知識」と「考え方」を身につけることから始まります。投資手法を考える前に、土台となる知識を身につける。これが、遠回りに見えて一番の近道です。

まず決めるべきは「目標」と「目的」

資産形成は、単なる「お金の増やす」というゲームではありません。目的が曖昧なまま走り出すと、途中で迷ってしまい、続かなくなってしまいます。

まず決めるのは、次の2つです。

  • 目標:いくら、いつまでに、どんな形で持ちたいか
  • 目的:なぜ資産を築くのか、どんな人生を送りたいのか

ここが定まると、相場が荒れても「いまの値動き」に振り回されにくくなります。なぜなら、見ているのが目先の価格ではなく、人生の方向だからです。

資産形成は、人生の選択肢を増やすための手段として捉えるほうが、本質に近いと私は考えています。

  • 働き方を選べる
  • 家族との時間を優先できる
  • 将来のお金の不安に支配されない

お金は「目的」そのものではなく、人生を豊かにするため、また守るための道具です。この位置づけが腹落ちすると、たとえ短期的には株価が乱高下したとしても自分の軸を見失いにくくなります。

投資はギャンブル?|複利を働かせる行為

投資という言葉は、どこか「賭け」に見えやすいところがあります。ですが、本来の投資は、未来の成長や価値の積み上げに参加するという行為です。

確実にお金持ちになるには、時間を味方につけて複利を働かせることです。

そして、複利を最大限活かすには「続ける」ことが必要になります。

ここで大切なのは、成長する銘柄を当てるとか一発逆転の話ではありません。どんな状態になっても続けられる状態を作ることです。つまり、投資で一番重要なのは、銘柄よりも、タイミングよりも、途中でやめない仕組みであったり投資に対する考え方や知識です。

「お金に働いてもらう」発想が資産形成を加速させる

人が使える時間には限りがあります。どれだけ頑張っても、1日は24時間しかありません。労働収入だけで人生を設計すると、どうしても「時間の切り売り」になりやすい。

もちろん、最初は労働収入が必要です。会社員としての給料があるからこそ、投資に回せる種銭が作れます。

ただ、資産形成の感覚として大事なのは、最終的には資産が勝手に増えていく状態を目指すことです。

「自分が働かないと増えない」から、「お金が働いてくれる」状態をつくること。この考えが持てると、資産形成というのは、自分で頑張るものではなく、お金が自分のために勝手に資産を増やしてくれている、状態を目指すことが出来ます。

そして、資産が増えることは、すなわち、私は選択肢が増えること、だと考えています。仕事の時間や休みの取り方、働き方、住む場所、家族との過ごし方。すべてが少しずつ自由になります。

資産を支える3つの仕組み|株式・不動産・現金

「お金に働いてもらう」と言っても、具体的には何で働いてもらうか、という運用先が重要になってきます。私は、資産の土台は次の3つで作ると考えています。

  • 株式(インデックス投資):世界中の成長企業のリターンをすべて取り込む
  • 不動産(賃貸業):家賃収入という安定したキャッシュフローを生む
  • 現金:生活防衛資金・機動力・心の安定を担う

現金は生活を守る資産であり基盤です。相場が荒れているときも、現金があると「売らなくていい余力」が生まれます。

この3つを組み合わせることで、景気や相場に左右されにくい収入源の構築ができます。
世界経済の悪化で世界同時株安が起きて、株が暴落したら資産が一気に目減りした、
でも手元現金はあるし、家賃収入もあるから定期的に収入があるから生活には困らないよね
という安心感は複数の収入源を持つからこそ、心が安定してくるのだと思います。

再現性の高い方法とは何か|王道を選ぶ

世の中には、刺激的な方法がたくさんあります。短期売買、デイトレード、FX、仮想通貨、個別株の集中投資などです。

これらが「絶対にダメ」と言い切るつもりはありません。ただ、資産形成を「再現性」で考えるなら、難易度が高い方法だと私は感じています。なぜなら、タイミング、勘、経験、相場環境に左右されやすいからです。

一方で、再現性の高い方法は、派手さはあまりありません。

  • 全世界株式やS&P500などのインデックス投資を、淡々と買い続ける
  • 家賃収入を目的とした不動産賃貸業で毎月キャッシュフローを得る
  • 会社で頑張って働いて稼ぐ

ゆっくりでもいいから確実に積み上がる。時間を味方につけ、複利で資産を育てる。これが、王道の資産形成だと私は思います。

複利は数字で理解すると、やめなくなる

複利は、頭で分かっていても、最初のうちはなかなか効果が実感しにくいです。だからこそ、多くの人が「効果が出始める前」に辞めてしまうか、時間がかかり過ぎるので無駄だと思ってしまう。

実際にシュミレーションをしてみましょう。たとえば年利4%で、毎月5万円を積み立てた場合のイメージです。

10年:元本600万円、運用益約130万円、合計約730万円
20年:元本1200万円、運用益約660万円、合計約1860万円
30年:元本1800万円、運用益約1460万円、合計約3260万円

注目してほしいのは、前半より後半のほうが伸びが大きい、ということ。つまり、続けた人ほど、最後の10年で景色が変わるということです。

「複利を実感するまえにやめる」というのは、芽が出る前に種を掘り起こすのに似ています。
続ければ、必ずどこかで“増え方が変わる地点”に入ります。そこまで辛抱強く待ち、最後にはしっかりとした果実を受け取る、という考えはやはり投資に対する考え方がしっかりしているからこそ、成せることだと思います。

不動産賃貸業も「複利」が味方になる

不動産賃貸業は投資の側面を持ち、事業でもある、唯一、金融機関から融資を受けて取り組める投資です。銀行からの融資を活用して、レバレッジを効かせ、キャッシュフローを積み上げていきます。

たとえば、イメージとして次のようなケースを考えます。

  • 物件価格:1億円
  • 自己資金:1000万円
  • 融資:9500万円
  • 諸経費:500万円(自己資金で充当)
  • 家賃年収:700万円(表面利回り7%)
  • 運営費:150万円
  • 年間返済:400万円
  • 年間CF:150万円

毎年、年間CF150万円を積み上げることで、最初に拠出した自己資金である1000万円はおおむね7年程度で回収できる、となります。

そして、このCFを次の物件を購入するための自己資金に回していく。
これの繰り返しをすることで、キャッシュフローが150万円、300万円、450万円等物件が増えるごとにどんどん増えていきます。
最初は2棟目購入するのは、7年待ちましたが、次は2棟で年間CF300万円なので、4年で3棟目の購入するための資金が貯まります。
これが時間を身につけて、複利を活用するこということです。

なので、キャッシュフローの回る不動産を購入する必要があります。キャッシュフローが出る物件かどうかは最も重要な指標になります。

キャッシュフローが出ない物件を買うと、資産形成が進むどころか、家計を圧迫し続けます。
特に、区分の新築ワンルームマンションなど毎月の持ち出しが前提になっているものは、慎重であるべきだと考えています。

複利を最大化する鍵は「先取り投資の自動化」

複利を最大化するうえで、最も大切になるのが、先取り貯金・先取り貯金からの投資資金を確保する、という考え方です。

「余ったら投資」ではなく、「先に投資資金を確保して、残りで暮らす」

相場が荒れたとき、ニュースが不安を煽るとき、生活が忙しいとき、必ず投資する金額を減らそう、売ったほうがいいかな?と迷いが出ます。

だからこそ、最初から「迷いが入る余地」を減らし、感情が入る隙間がないように自動化させることが大切となります。

  • 給料日後に自動で証券口座へ資金移動
  • 毎月の自動積立
  • 分配金や配当が出る商品なら自動再投資

価格が高いから今月は買うのをやめよう、下がったからやっぱり売ったほうがいいかな、という判断は、長期・分散・低コストを軸にしたインデックス投資の場合は不要となります。だからこそ、最初から自動化してしまうのがいいと思います。

家計の管理では、固定費を最適化し、変動費はあまり気にしない。生活が苦しくなると積立投資どころではなくなり続かないからです。資産形成は心のゆとりを持ってやらなければいけません。

資産形成のゴールは働き方を「選べる」こと

経済的自由というと「働かなくていい状態」と捉えられがちです。でも私は、少し違うと思っています。

経済的自由とは、働く・働かないを自分で選べる状態です。

資産からの収入が生活費を上回ってくると、仕事は「義務」から「選択」に変わります。やりたいからやる。関わりたいから関わる。これは、人生の質を大きく変えます。

資産形成の最大の価値は、お金そのものではなく、不安に支配されにくくなること、そして自分の選択を自分でできるようになることだと感じています。

マラソンとしての資産形成|5年・10年・20年のマイルストーン

資産形成は短距離走ではなく、マラソンです。だからこそ、目的があり、目標があり、先の見通しがあると続けやすくなります。

たとえば、イメージとしてはこんなマイルストーンです。

5年後の目安

これまで給料からの収入1本だったけど、5年後は資産からの収入をつくることを目指したいよね、と。
そして、資産からの収入を得るのは夫婦にとってチャレンジなことだけど二人で頑張ろう、と。
そのために、

  • 家計の黒字:年間300万円を目指そう
  • 積立投資:制度をフル活用できるまで積立額を増やそう
  • 金融資産:1500万円を目指そう

10年後の目安

今の積立投資のペースなら10年後には控えめに年利3%で試算してみても〇〇〇〇万円に増えている計算だから、次は安定したキャッシュフローを生む不動産があったほうがいいから、一緒に勉強しようね、と。
この頃になると、子供も〇〇歳になるから、教育費のことも考えても、これくらいは必要だよね、と。

  • 不動産:1〜2棟を保有し、年間CF300万円を目指そう
  • 資産規模:純資産で5000万円を目指そう

20年後の目安

20年後だと私たちは〇〇歳と〇〇歳だから、定年前はまだまだあるけど、旅行が好きだから、1年くらいかけて世界一周に行きたいよね、と。
積立投資も〇〇〇〇万円になっていると思し、不動産からのCFも〇〇〇〇万円になっているから、もう働く必要ないね、
でもこれまでいろいろお世話になった人もいるし、まだ働きたいから、この頃には、〇〇で社会に貢献していきたいよね、と。

  • 純資産:1億円を目指そう
  • 資産収入:生活費を上回り、働き方を選べるようになるのを目指そう

数字はあくまで例ですが、大切なのは、自分たちの目的に合った視点で考え、それに合うように目標を設定すること。
その目標があると、多少の市場の変化があってもブレない考えを持てるようになるのではないでしょうか。

資産形成の仕組みは「続ける」こと

再現性の高い資産形成を、ひとことで表すなら、「どんな商品を買うか」よりも「どんな習慣や知識を身につけるか」「なぜ資産形成をするのか」「どんな考え方で資産形成をするのか」を明確にすることです。

複利を味方にすることは、とにかく続けることだと思います。

資産形成は、最初の考え方、目標、目的が大切です。途中でやめないが、最大の武器になります。考え方を鍛え、資産を積み上げていきましょう。

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