ファイナンシャル・プランニング

とある共働き夫婦の話──30歳・年収400万円から始まった資産形成は、50歳でどこまで増えたのか

とある共働き夫婦の話──30歳・年収400万円から始まった資産形成は、50歳でどこまで増えたのか

これは、特別なお金持ちでも、投資の天才でもない、
ごく普通の共働きカップルが「将来を大切にする選択」を積み重ねた結果の話です。
派手さはないけれど、再現性は高い。
そんな資産形成のリアルを、物語として追っていきます。

22歳から働き始めた、価値観の合う2人

とある場所に、こんな2人がいました。

  • 夫:30歳・年収400万円(22歳から就職)
  • 妻:28歳・年収400万円(同じく22歳から就職)

まだ結婚はしていませんでしたが、
「将来は子ども2人ほしいね」
「教育費はちゃんと準備したいよね」
そんな話を自然にできる関係でした。

お金の使い方も、どこか似ていました。

  • 外食は楽しむけど、毎日じゃない
  • お酒もタバコもほとんどなし
  • 買い物は勢いよりも納得感

ご飯に行けば割り勘。
どちらかが奢るのが当たり前、という感覚もなく、
「平等でいたい」「一緒に生活していく感覚を大切にしたい」という気持ちが自然にありました。

一人暮らしから同棲へ、住居費が生んだ余力

2人とも、20代前半は一人暮らし。
家賃はそれぞれ月8万円。

当時の収入を考えると、住居費の負担は決して軽くありませんでした。

24歳を過ぎた頃、2人は同棲を始めます。

「もう少し広い部屋がいいよね」
そうして選んだ部屋の家賃は、月10万円。

一見すると家賃は上がっていますが、
2人で見るとこうなります。

  • 一人暮らし時代:8万円 × 2人 = 16万円
  • 同棲後:10万円

毎月6万円の余力が生まれました。

2人は話し合いました。
「この6万円、将来のために使おう」

派手な節約ではありません。
ただ、浮いたお金を“なかったこと”にしなかった
この判断が、あとで大きな差になります。

独身時代に、それぞれ200万円を貯めていた

結果として、独身時代に2人が貯めていたお金は、

  • 夫:200万円
  • 妻:200万円

合計400万円。

私は、この時点ですごいと思います。
20代で、一人暮らしをしながら200万円を貯める。
簡単なことではありません。

そして同棲後、共働き生活が安定してからは、
年間200万円ペースで貯金を続けていきました。

外食もするし、デートもする。
でも、生活の軸は「堅実」でした。

結婚・出産、収入が下がっても不安がなかった理由

2年後、2人は結婚。
そして、待望の第一子を授かります。

妻は産休・育休に入り、世帯年収は一時的に下がりました。

それでも、不安は大きくありませんでした。

  • 子どもは2人ほしいと話していた
  • その前提で貯金をしてきた
  • お互いが支え合う覚悟があった

「想定内の収入ダウン」だったからです。

共働きで、結婚前から一緒に生活していたこと。
これが精神的にも、家計的にも大きな支えになっていました。

子どもが生まれてから、投資の勉強を始めた

子どもが生まれてから、2人は投資に興味を持ちます。

ただし、すぐには始めませんでした。

「失敗できない」
「子どもがいるからこそ、慎重にやりたい」

そこから3年間。

  • 毎日本を読む
  • YouTubeで学ぶ
  • いろんな投資手法を比較する

そして、たどり着いた答えはとてもシンプルでした。

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2人とも同じ投資信託を選び、

  • 夫:月5万円
  • 妻:月5万円

合計月10万円の積立投資をスタート。
さらに、子どものための積立も同額で始めました。

収入が増え、貯蓄ペースは年間300万円超へ

年月が経ち、状況は少しずつ変わります。

  • 夫:年収600万円に
  • 妻:時短を終え、フルタイムで年収500万円に

仕事と育児の両立は、正直かなり大変でした。

それでも、

  • 家事は分担
  • 育児も協力
  • お金の話はオープン

この姿勢は変わりませんでした。

子どもにかかるお金は増えましたが、
収入も増え、使い方は相変わらず堅実。

夫が35歳になる頃、
年間の貯蓄額は300万円を超えていました。

そして50歳──この2人の資産はいくらになったのか?

ここで、少し想像してみてください。

この夫婦が、

  • 独身時代からの貯金を大切にし
  • 共働きの強みを活かし
  • 年間300万円前後を
  • 長期・積立・分散で運用し続けた

そんな生活を50歳まで続けたとしたら。

仮に、

  • 年間300万円の積立
  • 運用利回り4〜5%
  • 15〜20年継続

この条件なら、
金融資産は5,000万円〜7,000万円規模になっていても、決して不思議ではありません。

特別な才能はありません。
大きなリスクも取っていません。

ただ、

価値観を揃え、
浮いたお金を大切にし、
時間を味方につけただけ。

この話は、夢物語ではありません。
共働きという環境を、どう使うかの違いです。

さて、あなたなら。
この2人と同じ選択をしますか?
それとも、違う未来を選びますか?

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