人的資本から金融資本へ|年齢とともに変わる収入の現実
年齢の経過とともに、私たちの働く能力や使える時間、体力は少しずつ確実に落ちていきます。
だからこそ、若いうちから資産形成をしておくという考え方は、とても大切になります。
では、なぜ若いうちから資産形成を始めなければならないのか。
それは、いつか働けなくなる日が来ることも考えておく必要があるからです。
もし働けなくなったら、労働による収入は途絶えます。
もちろん、国の制度として収入保障や年金などは一部ありますし、そうした制度を活用することも大切です。
ただ、それだけで本当に安心できる未来が待っているかというと、正直、不安を感じる人も多いのではないでしょうか。
だからこそ、
自分自身で貯蓄をしておくこと、そして資産からの収入を確保しておくこと。
この考え方が非常に重要になってきます。
若いうちから時間を味方につけ、複利を活かして資産を増やしていけば、
10年後、20年後、30年後には、将来大きな資産を築くことは十分に可能です。
ここで、「人的資本」とは何かについて整理します。
人的資本とは、働いて稼ぐ力そのものです。

若いうちは、自分の労働がそのまま資産だと言えます。
会社勤めの方、いわゆるサラリーマンであれば、会社から支払われる給料が主な収入源になります。
その収入を元に生活費を支払い、残った一部を貯蓄し、将来のために投資に回していく。
こうした考え方が必要になります。
たとえば、年間500万円の収入を資産から得たいと考えた場合、
利回り5%で換算すると、手元に1億円の資産が必要になります。

一方で、労働による年収が500万円だった場合、その500万円という収入は、
利回り5%換算で見ると、
1億円分の資本を使って生み出している収入とも考えられます。
つまり、自分自身が働いているということは、
自分という資本を使って収入を生み出している状態だと言えるわけです。
だからこそ、その人的資本を使って得た収入の一部を貯蓄し、
投資に回し、少しずつ金融資本へと変えていく必要があります。
若いうちは、働けば働くほど収入が伸びやすい時期です。
20代では年収200万〜300万円台だった人が、
30代になると500万円、600万円、700万円と増えていくケースも多いでしょう。
ただし、この収入の伸びはずっと同じペースで続くわけではありません。
40代、50代になるにつれて、収入の増加ペースは次第に緩やかになっていきます。

同時に、働ける時間や体力も年齢とともに低下していきます。
20代の頃は長時間労働もそれほど苦にならず、
残業や休日出勤もこなせていたかもしれません。
給料が少ない時期でも、
仕事が終わったあとに物販をしたり、アフィリエイトをしたり、
長期休みにアルバイトをする体力があった人も多いと思います。
しかし、30代、40代、50代と年齢を重ねるにつれて、
そうした体力は確実に落ちていきます。
その結果、労働で収入を増やし続けることは、将来的にどんどん厳しくなっていくのです。
だからこそ、副業で収入を増やすことよりも、
資産からの収入を増やす仕組みを作ることの方が、
より重要になってくると考えています。

ここで「金融資本」について説明します。
金融資本とは、株式、不動産、利子、配当など、
資産そのものが働いて収入を生み出す仕組みのことです。
金融資本の大きな特徴は、
自分の時間や体力に依存しないという点にあります。
労働収入は年齢とともに限界が見えてきますが、
金融資本は時間を味方につけることで、
複利によってどんどん成長していきます。
だからこそ、少額でもいいので、できるだけ早く始めることが大切です。
投資でやることはとてもシンプルで、
買って、待つ。
それだけです。
頻繁に売買する必要はありません。
ただコツコツと積み立て、持ち続ける。
それだけで、資産は時間とともに大きくなっていきます。

最初は小さな雪玉でも、
転がし続ければ、やがて大きな雪だるまになります。
まずは元本となる雪玉を作り、
時間と複利の力で育てていくことが大切です。
やがて、人的資本と金融資本は逆転するタイミングを迎えます。
その時期は人それぞれで、
30代の人もいれば、50代、60代になる人もいます。
ただ、いずれは
労働収入よりも、資産からの収入が上回る瞬間
が訪れます。
資産があることで得られるのは、お金そのものではなく、
人生の選択肢です。

働くか、働かないか。
好きな仕事を続けるか、嫌な仕事を断るか。
旅行に行くか、行かないか。
もし資産があり、今の収入以上の収入を資産から得られていれば、
理不尽なことを言われたときに、それを受けないという選択もできます。
自分自身の選択肢を守るために、
そして自分の生き方や価値観を守るために、
資産形成はとても大きな意味を持つのです。

最後にまとめです。
できるだけ早く始めて、複利を最大限に活かすこと。
これが資産形成で最も大切な考え方です。
労働収入を金融資本に変え、
将来の選択肢を増やす。
それが、資産形成の本質だと思います。


会社員として働きながら、長期・分散・低コストを基本としたインデックス投資と安定した家賃収入を生む不動産投資を実践し、金融資産1億円を40代で達成。 培った知識と経験をもとに、”資産形成FP”として活動し、「誰でも経済的自由を目指せる時代」を作ることを目標とします。










